こんにちは。
WEB UNIVERSEの齋藤です。
今回は、浜松市のピアノ教室46事業者を調査したデータから、
「FAQ・よくある質問があるピアノ教室は、実際にどんな質問に答えているのか?」
について調べてみました。
ホームページを作る時、
「FAQって必要なのかな?」
「何を書けばいいのか分からない」
という方もいると思います。
そこで今回は、まずFAQを設置している教室がどのくらいあるのかを確認し、さらに個人ピアノ教室のFAQを一つずつ見て、
どんな質問が多いのか
を分類してみました。
すると、FAQでよく聞かれていたのは、料金やコースの説明というより、
「うちの子でも大丈夫?」
「入った後に困らない?」
という、申し込む前の小さな不安でした。

まず調査データの結果です
今回調査したのは、浜松市のピアノ教室関連46事業者です。

そのうち、ホームページまたは公式教室ページを確認できたのは、
37事業者
でした。
この37サイトについてFAQの有無を確認すると、
19件/37件=51.4%
で、FAQを確認できました。
つまり、
約半数のホームページにFAQがあった
という結果です。
ただし、大手と個人教室に分けると、かなり差がありました。
・大手・企業系14件
FAQあり 11件=78.6%
・個人・小規模23件
FAQあり 8件=34.8%
でした。
つまり個人・小規模ピアノ教室では、
約3教室に1教室しかFAQを設置していなかった
ということになります。
大手では、ブランド共通のFAQページを持っているケースも多いため、かなり高い割合になっています。
私はこの差を見て、
個人教室でもFAQはまだ改善余地が大きい部分
だと感じました。
個人教室8サイトのFAQをさらに調べました

では、個人・小規模教室でFAQを掲載していた8サイトは、
実際にどんなことを質問として取り上げていたのでしょうか。
今回は、この8サイトについて掲載されている質問を再確認しました。
確認できた質問は、
合計55問。
1サイトあたりでは、
平均約6.9問。
中央値は、
7問
でした。
つまりFAQというと、
20問、30問と大量に作らなければいけないように思いますが、
実際には、
5〜10問程度にまとめている教室が中心
でした。
これなら個人教室でも十分作れそうです。
FAQ55問を分類すると、こんな内容になりました

55問を、質問の主な目的ごとに分類しました。
| 質問内容 | 質問数 | 8教室中の掲載 |
|---|---|---|
| 年齢・初心者・自分でも通える? | 13問 | 7/8=87.5% |
| 自宅練習・ピアノや楽器 | 9問 | 7/8=87.5% |
| 保護者の付き添い・家庭でのサポート | 7問 | 6/8=75.0% |
| 振替・欠席・教室ルール | 7問 | 6/8=75.0% |
| 発表会・イベント | 6問 | 5/8=62.5% |
| 体験・見学・入会 | 6問 | 5/8=62.5% |
| レッスン時間・ジャンル・内容 | 3問 | 3/8=37.5% |
| 通常料金・支払方法 | 2問 | 1/8=12.5% |
| 駐車場・アクセス | 1問 | 1/8=12.5% |
| 講師資格 | 1問 | 1/8=12.5% |
この数字を見ると、
ピアノ教室を探している人が、どんなことを不安に思っているのかがかなり見えてきます。
一番多かったのは「うちの子でも大丈夫?」

最も多かったのが、
年齢・初心者・適性についての質問
でした。
8教室中、
7教室=87.5%
で確認できました。
例えば、
・何歳から始められますか?
・ピアノが初めてでも大丈夫ですか?
・楽譜が読めなくても大丈夫ですか?
・大人の初心者でも大丈夫ですか?
・人見知りでも大丈夫ですか?
・何歳まで習えますか?
といった質問です。
これを見て思うのは、
初めてホームページを見る人が最初に知りたいのは、
「この教室はすごいのか?」
よりも、
「私たちも受け入れてもらえるのか?」
ということです。
例えば、
「指導歴20年」
「音楽大学卒業」
という先生の情報も大切です。
でも、
3歳の子どもを持つ保護者にとっては、
「3歳でも大丈夫ですよ」
という一言の方が、申し込み直前には重要な場合があります。
2番目に多かったのは「家にピアノは必要?」

次に多かったのが、
自宅練習や楽器についての質問
です。
こちらも、
7/8教室=87.5%
で確認できました。
例えば、
・家にピアノがなくても始められますか?
・電子ピアノでも大丈夫ですか?
・キーボードでも大丈夫ですか?
・どんなピアノを買えばいいですか?
・毎日練習しないといけませんか?
といった内容です。
これはピアノ教室ならではの質問だと思います。
例えば英会話教室なら、
「家に英会話用の設備を買わなければいけない」
というケースはあまりありません。
でもピアノの場合、
入会すると、
家でも練習するための楽器が必要になる可能性があります。
場合によっては、かなり大きな買い物です。
だから保護者は、
「入会したらピアノを買わないといけないの?」
というところまで考えています。
ここをFAQで先に説明しておくと、かなり安心につながります。
「親もピアノが弾けないとダメ?」という不安もある
次に、
保護者の付き添いや家庭でのサポートについて。
こちらは、
6/8教室=75%
で確認できました。
例えば、
・レッスンに保護者の付き添いは必要ですか?
・親がピアノを弾けなくても大丈夫ですか?
・家で親が教える必要がありますか?
・兄弟を連れていっても大丈夫ですか?
という質問です。
これも保護者からすると、かなり重要です。
ピアノを習わせたいと思っても、
「私は楽譜が読めない」
「子どもに練習を教えられない」
と思っている保護者もいます。
だから、
「おうちの方がピアノを弾けなくても大丈夫です」
という回答があるだけでも、
一つ不安が取れます。
つまり、
FAQでは、
子どもの不安だけではなく、保護者自身の不安にも答えている
ということです。
「休んだらどうなる?」もよく聞かれている
振替・欠席・教室ルールについても、
6/8教室=75%
で掲載されていました。
例えば、
・レッスンを休んだ場合、振替できますか?
・当日の欠席でも振替できますか?
・学校行事の場合はどうなりますか?
・先生都合のお休みはどうなりますか?
・月謝はいつ支払いますか?
などです。
これは、
入会する前には小さなことに見えます。
でも、実際に通い始めると非常に重要になります。
例えば、
毎月4回レッスンがあるとして、
子どもが体調を崩した。
学校行事が入った。
家族旅行がある。
その時、
「振替できるの?」
という疑問が出ます。
ここを曖昧にしたまま入会すると、
後から、
「そんなルールだと思わなかった」
というトラブルにつながる可能性があります。
つまりFAQは、
集客のためだけではなく、入会後の認識違いを減らす役割
もあります。
発表会についても「ありますか?」だけではなかった
発表会・イベントについては、
5/8教室=62.5%
でした。
例えば、
・発表会はありますか?
・年何回ありますか?
・参加は必須ですか?
・発表会費はいくらですか?
・コンクールには参加できますか?
などです。
特に重要なのは、
「発表会はありますか?」だけではなく、「参加しなければいけませんか?」
という質問です。
発表会を楽しみにしている家庭もあります。
一方、
人前に出るのが苦手な子どももいます。
発表会費が気になる家庭もあります。
つまり、
「発表会があります」
という教室側のメリット説明だけではなく、
保護者が不安に感じるところまでFAQで答える
ことが大切です。
体験レッスンについても、かなり具体的に聞かれていた
体験・見学・入会についても、
5/8教室=62.5%
でした。
例えば、
・体験レッスンはありますか?
・体験レッスンは無料ですか?
・体験では何をしますか?
・見学だけできますか?
・現在空きがありますか?
・体験後に必ず入会しないといけませんか?
などです。
ここも、
「体験レッスン受付中」
というボタンだけでは解決しない不安があります。
例えば、
「体験したら、その場で入会を勧められるのでは?」
という心理的なハードルがあります。
そこで、
体験後、その場で入会を決めていただく必要はありません。ご家庭でゆっくりご検討ください。
とFAQに書いておく。
これだけでも、
体験へのハードルを下げられる可能性があります。
意外だったのは「月謝はいくら?」がFAQの中心ではなかったこと
今回55問を分類してみて、
私はここがかなり面白いと思いました。
料金・支払方法を主なテーマにした質問は、
2問程度
でした。
もちろん、
料金そのものが重要ではない、
ということではありません。
今回調べたホームページでも、料金は別ページでかなり多く掲載されています。
つまり、
料金は「料金ページ」で確認する。
そしてFAQでは、
料金表を読んでも解決しない、
もう一段細かい不安
を解消しているわけです。
例えば、
料金表を見れば、
「月謝7,000円」
は分かります。
でも、
「休んだらどうなる?」
「親が弾けなくても大丈夫?」
「電子ピアノでもいい?」
「発表会は強制?」
は、
料金表では分かりません。
FAQは、
こうした小さな引っかかりを取るページ
だと考えると分かりやすいと思います。
FAQは「説明するページ」ではなく「不安を取るページ」
ホームページを作る側からすると、
FAQは、
「よくある情報をまとめるところ」
だと思いがちです。
でも、今回の55問を見ていると、
少し違いました。
FAQで答えていたのは、
先生が伝えたい情報ではなく、
保護者が申し込む前に心配していること
です。
例えば、
「先生は音楽大学を卒業しています」
は先生が伝えたいことです。
一方、
「楽譜が読めなくても大丈夫ですか?」
は保護者が聞きたいことです。
FAQは、
教室側から説明するページというより、お客様側から質問するページ
として考える。
この視点がとても重要だと思います。
大手のFAQから学べること
以前の37サイト調査では、
FAQの掲載率は、
大手で、
78.6%。
個人教室では、
34.8%。
かなり差がありました。
大手では、
初心者、
年齢、
料金、
レッスン時間、
自宅練習、
体験レッスン、
などを、ブランド全体として体系的に整理しています。
つまり、
問い合わせが来てから一つずつ説明するのではなく、
申し込む前に、できるだけ疑問を解消しておく
という考え方です。
これは個人教室でもそのまま真似できます。
大きなシステムは必要ありません。
まず5〜7問作るだけです。
個人教室だからこそ答えられる質問もある
一方、個人教室には、
大手とは違うFAQも作れます。
例えば、
「先生は厳しいですか?」
「人見知りの子でも大丈夫ですか?」
「練習ができない週があっても怒られませんか?」
「兄弟を連れていってもいいですか?」
「先生とLINEで相談できますか?」
などです。
個人教室の場合、
先生本人が回答を書くことができます。
だから、
FAQを単なる規約説明にせず、
先生の考え方や人柄が伝わる回答
にもできます。
例えば、
Q.練習できない週があっても大丈夫ですか?
という質問に対して、
もちろん大丈夫です。毎週同じように練習できるとは限りません。学校行事や体調などもありますので、その週の様子を見ながらレッスン内容を調整しています。
と書く。
これだけでも、
「この先生なら相談しやすそう」
ということが伝わります。
FAQは先生の指導方針を伝える場所にもなる
例えば、
Q.発表会への参加は必須ですか?
に対して、
「原則参加です」
だけを書く方法もあります。
でも、
発表会は大切な成長の機会と考えていますが、お子さまの状況もありますので、不安がある場合は事前にご相談ください。
と書く。
すると、
単なるルールではなく、
先生が発表会をどう考えているのか
まで分かります。
つまりFAQは、
安心+人柄
を同時に伝えられるページでもあります。
ピアノ教室なら、まずこの7問から始めればいい

今回、8教室・55問を分類した結果から、
個人ピアノ教室がFAQを作るなら、まずこの7問をおすすめします。
1.何歳から始められますか?
2.ピアノが初めて・楽譜が読めなくても大丈夫ですか?
3.自宅にピアノは必要ですか?電子ピアノでも大丈夫ですか?
4.保護者の付き添いは必要ですか?
5.お休みした場合、振替できますか?
6.発表会はありますか?参加は必須ですか?
7.体験レッスンでは何をしますか?料金や時間は?
まずこの7問です。
その後、
自分の教室で実際によく聞かれる、
・駐車場
・兄弟同伴
・大人の初心者
・コンクール
・月謝以外の費用
・空き曜日
・入会時期
・教材
などを追加します。
FAQは「実際に聞かれた質問」から作るのが一番いい
FAQを作ろうとして、
インターネットで、
「ピアノ教室 FAQ」
と検索して、そのまま10問コピーする方法もあります。
でも私は、
まず、
過去に保護者から聞かれた質問を書き出す
方がいいと思います。
例えば、
LINE。
メール。
体験レッスン。
入会時。
レッスン後。
そこでよく聞かれる質問です。
同じ質問を、
3人、4人から聞かれているなら、
それは、
ホームページにまだ十分な説明がない情報
かもしれません。
一度回答を書いておけば、
次からは、
「こちらのFAQにもまとめています」
と案内できます。
先生自身の説明負担も減ります。
FAQは体験レッスンの直前に置くと使いやすい

ホームページの構成としては、
私は、
体験レッスンの少し前
にFAQを置くといいと思います。
例えば、
先生紹介。
↓
料金。
↓
生徒・保護者の声。
↓
FAQ
↓
体験レッスン。
という流れです。
なぜなら、
ホームページを見て、
「この先生良さそう」
「料金も大丈夫」
と思った人が、
最後に、
「でも、ここだけちょっと気になる」
というところをFAQで確認できるからです。
そして、
不安が解消されたら、
体験レッスンへ進む。
つまり、
FAQは、
体験レッスンの直前にある「最後の不安解消」
という役割になります。
FAQページと体験ページは分けてもいい
質問が少ない場合は、トップページに5問程度でも十分です。
質問が増えてきたら、
「よくあるご質問」専用ページ
を作ります。
そして、
体験レッスンページには、
体験に関するFAQだけを掲載。
例えば、
・体験では何をしますか?
・人見知りでも大丈夫ですか?
・料金はいくらですか?
・体験後に入会しなくても大丈夫ですか?
という形です。
一方、FAQページには、
料金、
振替、
発表会、
楽器、
保護者同伴、
など、
幅広く掲載します。
こうするとかなり見やすくなります。
今回の調査で一番面白かったこと
今回、浜松市のピアノ教室46事業者を調べると、
ホームページを確認できた37サイトのうち、
FAQがあったのは、
19件=51.4%。
個人教室では、
8件/23件=34.8%。
まだ約3教室に1教室でした。
さらに、その8教室のFAQ55問を調べると、
一番多かったのは、
年齢・初心者について。
次に、
家のピアノ・練習。
その次に、
保護者の付き添い、振替。
そして、
発表会、体験レッスン。
という結果でした。
つまり、
FAQで聞かれていたのは、
教室側がアピールしたいことではなく、
保護者が「入会した後に困らないかな」と心配していること
だったわけです。
今回、一番伝えたいこと
私は今回の調査から、
FAQは、
「よくある情報を載せるページ」ではない
と思いました。
むしろ、
「体験レッスンを申し込む直前の人が、最後に感じている不安に答えるページ」
です。
だから、
料金ページと同じことをもう一度書く必要はありません。
例えば、
「月謝7,000円です」
は料金ページ。
FAQでは、
「休んだ場合は?」
「家にピアノは必要?」
「親が弾けなくてもいい?」
「発表会は強制?」
という質問に答える。
これによって、
ホームページを見ている人が、
「分からないから問い合わせをやめる」
という状態を減らせます。
そして、
「これなら大丈夫そう」
と思った人が、
体験レッスンへ進む。
私は、これがFAQの一番大きな役割だと思います。
今日、自分のホームページを確認するなら
もしまだFAQがない先生は、
今日、
過去に保護者から3回以上聞かれたこと
を5つ書き出してみてください。
それが、そのままFAQの候補になります。
そして、
回答を書く時は、
「はい・いいえ」
だけではなく、
先生自身の考え方が少し分かる回答
にしてみる。
例えば、
「初心者でも大丈夫ですか?」
に、
「はい、大丈夫です。」
だけではなく、
初めてピアノに触れるお子さまも多く通っています。楽譜の読み方から、その子のペースに合わせて進めます。
とする。
これだけでも、
FAQが、
不安解消+先生の人柄を伝えるコンテンツ
になります。
最後の案内
WEB UNIVERSEでは、浜松市のピアノ教室46事業者を実際に調査しながら、
料金、
体験レッスン、
先生プロフィール、
教室の強み、
発表会、
口コミ、
Instagram、
LINE公式、
ホームページ、
集客導線、
そして今回のような、
FAQでどんな不安に答えているのか
についても研究しています。
今回の調査結果をもとに、ピアノ教室向けのホームページテンプレートでも、
単に、
「FAQを入力してください」
という枠を作るだけではなく、
年齢・初心者
楽器・練習
保護者同伴
振替
発表会
体験レッスン
といった、実際によく聞かれていた質問例を最初から用意して、
先生が自分の教室に合わせて回答を書き換えられる形にしていきたいと思っています。
今後も、
「FAQを作りましょう」
という一般論だけではなく、
実際のピアノ教室を調査したら、どんな質問に答えていたのか
という視点でお伝えしていきます。
ぜひ続きもご覧ください。

