11、46事業者を調査|「楽しく学べる」以外に、ピアノ教室は何を強みにしている?

こんにちは。
WEB UNIVERSEの齋藤です。

今回は、浜松市のピアノ教室46事業者を調査して、

「“楽しく学べる”以外に、ピアノ教室は何を強みにしているのか?」

を調べてみました。

ピアノ教室のホームページを見ると、

「楽しくピアノを学べます」

「音楽を楽しみましょう」

「楽しいレッスン」

といった言葉をよく見かけます。

もちろん、子どもが長く続けるために「楽しい」はとても大切です。

ただ、教室を探している保護者からすると、

「どこの教室も楽しそうだけれど、何が違うんだろう?」

となることもあります。

そこで今回は、浜松市のピアノ教室を実際に調べて、

“楽しい”のその先に、どんな強みを打ち出しているのか

を整理してみました。

目次

まず調査データの結果です

今回調査したのは、浜松市のピアノ教室関連46事業者です。

そのうち、ホームページや公式ページを確認できたのは、

37事業者。

内訳は、

・大手・企業系 14件
・個人・小規模 23件

です。

今回は、ホームページに掲載されている、

キャッチコピー、教室の特徴、指導内容、先生の専門性、料金や通い方

などから、

「その教室が何を強みとして見せているか」

を分類しました。

なお、一つの教室が、

「知育+個別対応+低価格」

というように複数の強みを持つケースもありますので、今回の数字は重複があります。

「楽しい・楽しむ」を打ち出していた教室は約3割

まず、

「楽しい」

「楽しむ」

といった言葉を明確に打ち出していた教室を調べました。

37サイト全体では、

10件/37件=27.0%。

個人・小規模23サイトでは、

8件/23件=34.8%。

つまり個人教室では、

約3教室に1教室が「楽しさ」を何らかの形で打ち出していた

という結果です。

実際には、

・楽しく弾く、楽しく歌う、楽しく学ぶ
・音楽って楽しい!
・音楽を楽しむ
・楽しいレッスン
・「楽しい」が見つかる

といった表現がありました。

この数字を見ると、

「楽しく学べます」という言葉自体は、珍しい強みではなくなっている

とも言えます。

面白かったのは「楽しい+もう一つ」だった

では、「楽しい」を打ち出していた8つの個人教室をさらに見てみました。

すると、

「楽しい」だけを強みにしている教室ではありませんでした。

例えば、

楽しい+知育

楽しい+個性を大切にする

楽しい+育脳・絶対音感

楽しい+初心者向け

楽しい+複数楽器

楽しい+自由な通い方

楽しい+発表会やイベント

というように、

「楽しい」の先に、

もう一つ具体的な理由

がありました。

私はここが、今回の調査でかなり面白かったところです。

「楽しい」はもちろん大切です。

でも、

“なぜ、この教室で楽しく学ぶのか”

まで具体的になっている教室の方が、違いが分かりやすくなります。

個人ピアノ教室は何を強みにしていた?

個人・小規模23サイトを整理すると、大きく次のような方向が見えてきました。

強みの方向確認件数割合
専門性・実績・本格指導11件47.8%
成長・自立・表現力7件30.4%
総合音楽・複数楽器・設備7件30.4%
知育・発達・幼児教育6件26.1%
個別対応・個性尊重6件26.1%
料金・通いやすさ・柔軟性6件26.1%
幅広い年代・生涯音楽3件13.0%

一番多かったのは、

専門性・実績・本格指導。

個人教室23件のうち、

約48%

で確認できました。

「楽しい」よりも、

「この先生だからできること」

を強みにしている教室が多かったということです。

強み① 専門性・実績・本格指導

個人23教室のうち、

11件、47.8%

で、専門性や実績に関する強みが確認できました。

例えば、

・現役ピアニスト
・現役演奏家
・音高・音大受験対応
・コンクール対応
・クラシック専門
・グレード審査経験
・専門教育歴
・音楽大学卒
・長年の指導歴
・伴奏経験

などです。

ここでは、

「楽しく教えます」

ではなく、

「何を、どこまで教えられる先生なのか」

が強みになっています。

例えば、

「楽しいピアノ教室です」

より、

「コンクールや音大受験にも対応できる現役ピアニストが指導します」

の方が、

本格的に学びたい家庭には違いが分かります。

一方、

全員がこうした専門性を打ち出す必要はありません。

大切なのは、

自分が何を得意としている先生なのかを言葉にすること

だと思います。

強み② 「ピアノが弾ける」以外の成長

次に目立ったのが、

成長・自立・自己表現

でした。

7件/23件、

30.4%程度

です。

例えば、

・自分で楽譜を読めるようになる
・自分で音楽を奏でられる力を育てる
・やる気を伸ばす
・人と心を育む
・自己表現力を育てる
・発想力を育てる
・音楽を通して成長する

などです。

これは、ホームページを作る上でかなり重要な考え方だと思います。

例えば、

「ピアノが上手になります」

だけではなく、

「ピアノを通して何が身につくのか」

まで伝えているということです。

保護者が購入しているものを、

「30分のピアノレッスン」

だけではなく、

「子どもの成長」

として考えているわけです。

例えば、

「楽しくピアノを習いましょう」

から、

「自分で楽譜を読み、自分の力で音楽を楽しめる子へ」

とすると、

通った先の未来が見えます。

強み③ 知育・育脳・発達への対応

知育・発達・幼児教育を強みにしていた教室は、

6件/23件=26.1%

でした。

例えば、

・知育ピアノ
・育脳
・絶対音感
・リトミック
・発達特性への配慮
・幼児教育

などです。

この強みの特徴は、

ターゲットが分かりやすいこと

です。

「楽しいピアノ教室」

だけだと、

誰に向いているのかは分かりません。

でも、

「2歳から始められる知育ピアノ」

「発達特性のあるお子さまにも、その子のペースで」

となると、

保護者が、

「これはうちの子のための教室かもしれない」

と判断しやすくなります。

つまり、

誰を得意としているのかを明確にすること自体が強み

になります。

強み④ 一人ひとりに合わせたレッスン

個別対応や個性尊重を強みにしている教室も、

6件/23件=26.1%程度

ありました。

例えば、

・一人ひとりの個性を大切にする
・オーダーメイドレッスン
・マンツーマン
・その子のペースに合わせる
・発達特性に合わせる

といったものです。

ただ、

「一人ひとりに寄り添います」

という言葉も、多くの教室で使いやすい表現です。

ですから、もう一段具体的にした方がいいと思います。

例えば、

「好きな曲も教材に取り入れます」

「学校や習い事の状況に合わせて宿題量を調整します」

「コンクールを目指す子と、趣味で楽しみたい子で進め方を変えます」

というところまで書く。

すると、

「寄り添います」が、

本当にその教室で行っていること

として伝わります。

強み⑤ ピアノ以外の音楽体験

総合音楽・複数楽器・設備という強みも、

7件/23件=30.4%程度

で確認できました。

例えば、

・ピアノ+歌
・ピアノ+リトミック
・ボーカル
・複数楽器
・連弾
・アンサンブル
・発表会
・グランドピアノ
・音楽空間

などです。

ここでは、

「ピアノを習う場所」

ではなく、

「音楽そのものを経験する場所」

として教室を見せています。

例えば、

「楽しくピアノを学ぶ」

よりも、

「歌う・聴く・弾く・リズムを感じる、総合的な音楽レッスン」

とした方が、何をしている教室かが分かります。

強み⑥ 料金や通いやすさも立派な強み

今回、私はここも面白いと思いました。

料金や通い方、柔軟性を強みにしている教室が、

6件/23件=26.1%程度

ありました。

例えば、

・入会金なし
・分かりやすい料金
・低価格
・500円体験
・チケット制
・月2回
・自由予約
・カード決済
・LINEから相談できる

などです。

「教室の理念」のようなものだけが強みではありません。

例えば、大人の生徒の場合、

毎週決まった曜日に通うのが難しいことがあります。

その人にとっては、

「チケット制で、自分の都合に合わせて通える」

ことが、

「楽しいレッスン」よりも大きな決め手になる可能性があります。

つまり、

お客様にとって便利なことも、十分に強みになる

ということです。

大手と個人教室では、強みの作り方が違った

今回、大手・企業系14件も見てみると、個人教室とは少し違いました。

大手で目立ったのは、

ブランド・知名度 約85.7%

設備・総合性・複数コース 約57.1%

立地・通いやすさ・利便性 約57.1%

といった方向です。

大手の場合は、

有名ブランド、

充実した設備、

多数のコース、

駅や商業施設からのアクセス、

楽器販売との連携、

など、

会社・設備・仕組み

そのものが強みになります。

一方、個人教室の場合は、

先生の専門性、

先生の考え方、

得意な生徒、

指導方法、

生徒の成長、

柔軟な対応、

といった、

先生本人だからできること

が強みになりやすい。

この違いは非常に大きいと思います。

個人教室は、大手と同じ強みを作らなくてもいい

例えば、

大手音楽教室に対抗して、

「たくさんコースがあります」

「設備が充実しています」

とする必要はありません。

個人教室だからこそ、

もっと細かくできます。

例えば、

ピアノ初心者のお子さまを長年教えてきた。

これも強みです。

発達特性のある子のレッスン経験が多い。

これも強み。

先生との連弾をたくさん取り入れている。

これも強み。

自分で楽譜を読めるようになることを最優先している。

これも強みです。

大きな実績がなくても、

「自分の教室では、何を大事にしているのか」

を具体的にできれば、強みになります。

「楽しく学べる」は悪いキャッチコピーなのか?

もちろん、そんなことはありません。

子どものピアノ教室にとって、

楽しいことは非常に大切

です。

問題なのは、

「楽しい」で説明を終えてしまうこと

だと思います。

例えば、

「楽しく学べるピアノ教室です」

だけではなく、

楽しい+何が身につく?

と考える。

例えば、

「楽しみながら、自分で楽譜を読める力を育てます」

「楽しく表現しながら、自分で考える力を育てます」

とする。

あるいは、

楽しい+誰に向いている?

でもいいです。

「ピアノが初めてのお子さまが、安心して楽しく始められる教室」

「発達特性のあるお子さまも、自分のペースで音楽を楽しめる教室」

「大人が好きな曲を、自分のペースで楽しめる教室」

こうすると、

「楽しい」が具体的になります。

強みを考える5つの質問

では、自分の教室の強みが分からない場合はどうすればいいでしょうか。

今回の23教室を見ていると、私は5つの質問で整理できると思います。

誰に強い?

幼児?

初心者?

小学生?

大人?

シニア?

発達特性のある子?

コンクールを目指す子?

まず、誰を多く教えているのかを考えます。

何が身につく?

ピアノが弾けるだけでしょうか。

例えば、

読譜力。

音感。

表現力。

集中力。

自信。

自分で練習する力。

こうした、

通った後にどう変わるのか

を考えます。

何を専門にしている?

クラシック。

リトミック。

知育。

連弾。

音大受験。

コンクール。

初心者指導。

大人ピアノ。

先生自身が長く勉強してきたことの中に、強みがあるかもしれません。

どう教える?

マンツーマン。

オーダーメイド。

褒める。

自分で考えさせる。

好きな曲を取り入れる。

先生との連弾を多くする。

これは、

指導方法そのものを強みにする

考え方です。

どう通える?

月2回。

チケット制。

土日対応。

振替あり。

LINEで相談可能。

駅近。

駐車場あり。

これも立派な選ばれる理由です。

「強み」は先生が決めるだけではなく、生徒から教えてもらえる

ここも重要だと思います。

自分では、

「うちには特別な強みなんてありません」

と思っている先生でも、

実際には、

保護者から、

「先生が優しいから続いています」

「子どものペースをよく分かってくれます」

「楽譜が読めるようになりました」

「発表会で自信がつきました」

「振替に柔軟に対応してもらえて助かります」

と言われているかもしれません。

こういう言葉の中に、

自分では当たり前だと思っている強み

があります。

ですから、

自分の強みが分からない場合は、

「生徒や保護者から、何について感謝されることが多いか?」

を考えてみるのもいいと思います。

強みは一つに絞らなくてもいい

今回の調査でも、一つの教室が複数の強みを持っていました。

例えば、

知育 × 個別対応 × 楽しい

でもいい。

初心者 × 読譜力 × 丁寧な指導

でもいい。

現役演奏家 × コンクール × 本格指導

でもいい。

むしろ、

2つか3つを組み合わせた方が、

その教室らしさが出ます。

例えば、

「楽しいピアノ教室」

だけでは多くの教室と似ています。

でも、

「ピアノ初心者の4〜8歳を中心に、知育を取り入れながら、自分で楽譜を読める力を育てる教室」

となると、かなり具体的です。

誰のための教室で、

何をするのか、

どうなるのか、

が分かります。

ホームページでは「強み3つ」にすると分かりやすい

私はホームページを作るなら、

強みを、

3つ程度

に整理するのがおすすめです。

例えば、

特徴01
初めてでも安心

一人ひとりのペースで、楽譜の読み方から丁寧に進めます。

特徴02
自分で弾ける力を育てる

先生に教えてもらわなくても、自分で楽譜を読み、練習できる力を育てます。

特徴03
音楽を楽しむ経験

レッスンだけでなく、発表会や連弾など、さまざまな音楽体験を大切にしています。

このように、

「楽しい」

「丁寧」

「寄り添う」

という抽象的な言葉を、

実際に何をするのか

まで落とし込みます。

そうすると、ホームページを見た保護者も比較しやすくなります。

今回の調査から見えてきたこと

今回、浜松市のピアノ教室46事業者を調べてみると、

個人教室で「楽しい・楽しむ」を打ち出していたのは、

8件/23件=34.8%。

約3分の1でした。

でも、その教室を詳しく見てみると、

「楽しい」だけではなく、

知育、

育脳、

初心者、

個性尊重、

専門性、

複数楽器、

柔軟な通い方、

といった、

もう一つの具体的な特徴

を持っていました。

そして個人教室全体を見ると、

一番多かったのは、

専門性・実績・本格指導 47.8%。

その次に、

成長・自立・表現力 30.4%。

総合音楽・複数楽器・設備 30.4%。

知育・発達 26.1%。

個別対応・個性尊重 26.1%。

料金・通いやすさ 26.1%。

という、さまざまな方向がありました。

つまり、

ピアノ教室の強みは、必ずしも「上手に教えられること」だけではない

ということです。

今回、一番伝えたいこと

私は今回の調査から、

「楽しく学べる」は強みの完成形ではなく、入口

だと思いました。

そこから、

誰が楽しく学べるのか。

何が身につくのか。

どうやって教えるのか。

通った結果、どうなってほしいのか。

まで考える。

すると、

ただの、

「楽しいピアノ教室」

から、

「この教室だから通わせたい」

という理由に変わっていきます。

個人ピアノ教室の場合、

大手と同じ設備や知名度を持つ必要はありません。

むしろ、

「この先生だからできること」を具体的に言葉にする。

それが、一番大きな強みになるのではないでしょうか。

今日、自分の教室で考えてみるなら

ぜひ、

「うちの教室は楽しいです」

のあとに、

「なぜ?」

を付けてみてください。

なぜ楽しいのか。

好きな曲が弾けるから?

先生と連弾するから?

小さな「できた」をたくさん経験できるから?

発表会などのイベントがあるから?

そして次に、

「その結果、どうなる?」

を考えてみてください。

そこまで言葉にできると、

自分の教室の本当の強みが見えてくると思います。

最後の案内

WEB UNIVERSEでは、浜松市のピアノ教室46事業者を実際に調査しながら、

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集客導線、

そして今回のような、

「教室は何を強みにしているのか」

について研究しています。

今回の調査結果も踏まえて、ピアノ教室向けのホームページテンプレートでは、

単に、

「当教室の特徴3つ」

という枠を作るだけではなく、

「誰に強い?」
「何が身につく?」
「何を専門にしている?」
「どう教える?」
「どう通える?」

というところから、先生自身の強みを整理できる形にしていきたいと思っています。

今後も、

「ピアノ教室ならこう書きましょう」

という一般論ではなく、

実際のピアノ教室を調査して、どんな違いがあったのか

という視点でご紹介していきます。

ぜひ続きもご覧ください。

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