こんにちは。
WEB UNIVERSEの齋藤です。
今回は、浜松市のピアノ教室46事業者を調査した中から、
「先生の写真」
について見ていきたいと思います。
個人でピアノ教室をされている先生の中には、
「自分の顔写真をホームページに載せた方がいいのかな?」
「プロフィールページに1枚あれば十分?」
「生徒さんと一緒にレッスンしている写真まで載せた方がいい?」
と迷う方もいると思います。
そこで今回は、
まず、
46事業者のホームページでは、先生の写真がどのくらい使われているのか
を調べました。
さらに今回はもう一歩進めて、
先生の写真を載せている教室と、載せていない教室では、体験レッスンへの導線に違いがあるのか
というところまで調べています。
数字を見ると、かなり面白い違いが出ました。
PART1|46事業者のうち、先生写真は何件?

今回調査したのは、
浜松市のピアノ教室46事業者
です。
そのうち、ホームページや公式教室ページなどを確認できたのが、
37事業者
でした。
この37事業者について、
その教室を担当している先生や講師の顔が分かる写真があるかを確認しました。
結果は、
▪️先生写真を確認できた・・・17件
▪️明確には確認できなかった・・・17件
▪️判定保留・・・3件
でした。
37事業者中17件なので、
約46%
です。
つまり、全体で見ると、
先生の写真を掲載しているホームページは半分弱
という結果でした。
PART2|でも「大手」と「個人教室」で全然違った

ここからが面白いところです。
37事業者を、
大手・企業系
と、
個人・小規模教室
に分けてみました。
個人・小規模教室は23件。
そのうち、
16件で先生写真を確認できました。
割合にすると、
約70%です。
一方、
大手・企業系は14件。
今回確認したページでは、
具体的な担当講師の写真を確認できたのは、
1件。
約7%でした。
かなり差があります。
PART3|なぜ個人教室では先生写真が多い?
ここからは、調査結果を見ながら私なりに考えてみます。
大手ピアノ教室の場合、
「ヤマハだから」
「カワイだから」
というように、
ブランドそのものが安心材料
になります。
教室の設備や、
レッスンルーム、
ピアノ、
受付、
建物などを見せても、
「この会社の教室なら大丈夫そう」
と思ってもらえます。
一方で個人教室の場合、
お客様が知りたいのは、
かなりの部分、
「誰が教えてくれるの?」
ということだと思います。
つまり個人教室では、
先生自身がブランドになる。
だから先生の写真を見せる重要性が高くなるのではないかと思います。
PART4|先生写真は、どこに載せている?

次に、
先生写真を確認できた17事業者について、
どこに写真を載せているのか
も見てみました。
結果は、
▪️ページ上部・ファーストビュー付近・・・6件
▪️トップページの途中・下部・・・6件
▪️講師紹介・プロフィールページ中心
5件
でした。
つまり、
17件中12件は、
トップページを見ている段階で先生が分かる構成
になっています。
ここも重要だと思います。
先生の写真はあるけれど、
「講師紹介」というページを探して、
クリックして、
下の方までスクロールしないと見つからない。
というより、
トップページを見ていて自然に、
「この先生が教えているんだ」
と分かるようにしている教室が多かったということです。
PART5|顔写真だけ?レッスン風景まで?

さらに写真の内容を見てみました。
今回確認した37事業者の中で、
▪️先生の顔写真・・・17件・約46%
▪️発表会・演奏会・活動写真・・・11件・約30%
でした。
さらに、
先生と生徒が一緒に写っている、
レッスン風景
まで明確に確認できたものもありました。
ここで私は、
先生の写真にも段階があると思っています。
例えば、
▪️レベル0・・・人物写真なし。ピアノや教室だけ。
▪️レベル1・・・先生のプロフィール写真
▪️レベル2・・・トップページに先生の写真
▪️レベル3・・・先生+生徒のレッスン風景
▪️レベル4・・・先生+生徒+発表会や演奏活動
という感じです。
単純に、
「顔写真を載せる、載せない」
だけではなく、
「教室の中身をどこまで写真で見せているか」
という視点もあります。
PART6|では、先生写真と集客には関係がある?
今回、ここからさらに分析してみました。
個人・小規模の32事業者について、
先生写真が確認できた16事業者と、
先生写真を確認できなかった16事業者を比較しました。
結果はこちらです。

先生写真あり・なしで比較
ホームページあり
先生写真あり
100%
先生写真なし
43.8%
体験レッスンへの導線あり
先生写真あり
100%
先生写真なし
50%
体験料金を掲載
先生写真あり
75%
先生写真なし
25%
体験時間を掲載
先生写真あり
25%
先生写真なし
6.3%
Instagramあり
先生写真あり
75%
先生写真なし
12.5%
LINEあり
先生写真あり
50%
先生写真なし
6.3%
Googleからホームページへ進める
先生写真あり
93.8%
先生写真なし
43.8%
でした。
かなり差がありました。
PART7|体験レッスンへの導線を点数化してみた

さらに、
体験レッスンへの導線を7項目に分けて、
点数化してみました。
例えば、
- 体験レッスンの案内がある
- 料金が分かる
- 時間が分かる
- 内容が分かる
- 申込み導線がある
- LINEがある
- Googleからホームページにつながっている
などです。
これを最大7点として比較すると、
▪️先生写真あり・・・平均5.19点
▪️先生写真なし・・・平均1.88点
でした。
かなり差があります。
PART8|相関係数も出してみました

さらに、
先生写真の有無と体験導線スコア
の関係を数値で見てみました。
結果は、
相関係数 約0.72
でした。
一般的には、
かなり強めの正の関連がある数字です。
さらに、
先生だけでなく、
生徒、
レッスン風景、
発表会など、
どこまで人物や活動写真を見せているのかを点数化した、
人物活動写真スコア
と、
体験導線スコアの関係も、
約
0.72
でした。
今回の46事業者調査では、
写真をしっかり見せている個人教室ほど、体験レッスンまでのWEB導線も整っている傾向
が出ました。
PART9|ただし「写真を載せれば集客できる」ではない
ここは、とても重要です。
この数字を見て、
「先生の写真を載せれば体験申込みが増える」
とは言えません。
今回分かるのは、
あくまで、
関連がある
ということです。
例えば、
ホームページに先生の写真をきちんと載せている教室は、
同時に、
料金をきちんと載せる。
Instagramも運用する。
LINEも準備する。
体験レッスンのページも作る。
Googleからホームページにもつなげる。
というように、
WEB集客全体に力を入れている可能性があります。
ですから、
写真だけが原因ではありません。
PART10|口コミとの関係も見てみた
Google口コミ件数まで数値で確認できた個人・小規模18事業者についても比較しました。
先生写真ありの教室では、
口コミ件数平均が、
約4.9件
先生写真なしでは、
約3.1件
でした。
相関係数は、
約0.38
です。
これは、
弱〜中程度の正の関連です。
ただし、これも、
写真を載せたから口コミが増えた、
という意味ではありません。
むしろ、
ホームページやGoogle、SNSなどを丁寧に運用している教室では、
口コミも集まりやすい、
という可能性があります。
PART11|検索順位との関係は?
ここも調べたいところですよね。
ただ、
Googleの検索順位については、
今回は単純に、
「1位」「5位」「10位」
のような固定データとして比較していません。
検索順位は、
検索した場所、
端末、
時間、
検索履歴
などでも変わるからです。
ですから、
今回、
「先生写真を載せると検索順位が上がります」
とは言えません。
ただし、
Googleからホームページへ進める状態になっているかを見ると、
先生写真ありの教室では、
約94%
先生写真なしでは、
約44%
でした。
写真そのものより、
Google → ホームページ → 先生を知る → 体験レッスン
という一連の流れを整えているかどうか。
こちらの方が重要だと思います。
PART12|では個人教室は、どんな写真を載せればいい?
ここから、実際のホームページについて考えてみます。
私だったら、
個人ピアノ教室には、
最低でも3種類の写真をおすすめします。
① 先生の顔が分かる写真
プロフィール用です。
証明写真のように硬くする必要はありません。
自然な笑顔で、
「この先生なら話しやすそう」
と思える写真です。
② レッスンしている写真
私はこれがかなり重要だと思います。
先生が一人で立っている写真だけでは、
どんな先生なのかは十分には分かりません。
でも、
子どもの横に座っている。
楽譜を一緒に見ている。
子どもの演奏を見守っている。
という写真を見ると、
先生と生徒の距離感
が分かります。
これは文章ではなかなか伝えにくい情報です。
③ 教室での活動が分かる写真
発表会、
ミニコンサート、
イベント、
演奏活動、
などです。
これは、
「実際に活動している教室なんだ」
という信用になります。
PART13|ホームページなら、この順番で見せる
例えば私なら、
トップページを、
ファーストビュー
子ども+先生のレッスン写真
↓
教室の特徴
どんな考え方の教室なのか
↓
先生紹介
顔写真+プロフィール
↓
レッスン風景
実際に教えている写真
↓
発表会・教室活動
↓
体験レッスン
↓
申込み
という順番にします。
つまり、
写真を飾りとして使うのではなく、
「安心してもらうための情報」
として使います。
PART14|写真の役割は「安心」
今回の調査を見ていて、
私は、
個人教室の写真には、
かなり大きな役割があると思いました。
保護者は、
ホームページを見ながら、
「この先生、どんな人?」
「うちの子と合いそう?」
「厳しそう?」
「優しそう?」
「教室はどんな雰囲気?」
ということを考えています。
つまり、
先生の写真は、
単なるプロフィールではなく、
体験レッスンを申し込む前の不安を減らす情報
なんですよね。
PART15|今日できること

今回の研究から、
個人のピアノ教室が今日できることを3つにまとめます。
1つ目
自分のホームページを開いて、
トップページを見ただけで「誰が教えているか」が分かるか確認する。
2つ目
先生一人のプロフィール写真だけではなく、
実際にレッスンしている写真を1枚追加する。
3つ目
写真の近くに、
体験レッスンへの導線を置く。
例えば、
先生紹介のあとに、
「まずは体験レッスンでお会いしましょう」
というボタンを置く。
写真と申込みを別々に考えず、
つなげます。
まとめ
今回は、
浜松市のピアノ教室46事業者を調べて、
先生の写真がどのくらい使われているのか、
そして、
写真と集客導線にどんな関係があるのかを見てみました。
ホームページ等を確認できた37事業者では、
先生写真を確認できたのは、
17件・約46%。
ただし個人・小規模教室では、
約70%
で先生写真を確認できました。
さらに個人・小規模32事業者を比較すると、
先生写真ありの教室では、
体験レッスンへの導線100%。
先生写真なしでは、
50%。
体験導線スコアも、
5.19点対1.88点
という差がありました。
そして相関係数は、
約0.72。
今回の研究では、
写真をしっかり見せている教室ほど、WEB集客全体もしっかり整えている傾向
が見えました。
ただし、
大切なのは、
写真を載せれば集客できる
ということではありません。
先生が分かる。
料金が分かる。
体験内容が分かる。
申し込み方法が分かる。
その全部がつながって、
初めて、
「この教室なら一度体験してみようかな」
につながるのではないかと思います。
最後の案内
WEB UNIVERSEでは、
こうして実際の事業者を調査しながら、
ホームページ、
LINE、
チラシ、
Instagramなどを、
どうすれば申込みにつながる流れにできるのか
を研究しています。
今回のピアノ教室研究も、
最終的には、
「では、選ばれやすいピアノ教室のホームページとはどんな形なのか」
というところまでまとめていきたいと思っています。
興味のある方は、
ぜひチャンネル登録して、
続きも見ていただければと思います。
それでは、また次回。

